みそさざいの囁き(浅木ノヱの季語のある暮し)

生活の中に詩を、俳句を。季語のある暮しを楽しみます

啓蟄  2024.3

また呼んでゐる啓蟄の庭の夫 ノヱ 

 季節の到来が他より遅い我が家の庭も、雨が上がると急にあちこちで春が頭をもたげてくる。3度目の冬も元気に越せたようた。楊貴妃メダカが水面に姿を現した。植えっぱなしのチューリップが行儀よく芽を出した。その発見がうれしいのか、その都度子供のように私を呼ぶ夫。適当に相槌を打っていた私も、いつのまにか庭に出て、一緒になって小さな春をさがす。ただそれだけなのに、ただそれだけがとても楽しい。

 今日は啓蟄

 

 第76回実朝忌俳句大会の賞品が届きました。

 かまくら春秋社賞は鎌倉ペンクラブ編の「鎌倉かるた」。そんなものがあったのだと、今さらながらびっくり。

 来年も事前投句のみで、当日の句会はないようです。講演を楽しみにしていたので少々残念です。