みそさざいの囁き(浅木ノヱの季語のある暮し)

生活の中に詩を、俳句を。季語のある暮しを楽しみます

2022-01-01から1年間の記事一覧

飛蝗(ばった)

とまれ、こばった! 草の秀のとんで精霊ばつたかな ノヱ 切りとばした爪くらいの大きさだったバッタは目にするたびに大きくなり、ついに小指くらいの大きさに。それに合わせて食害は増え続け、大葉の葉は完全に消失。今年の零れ種から咲き始めた朝顔の葉も穴…

風船葛

わが家の竹垣に揺れる 昨日は、鎌倉句会で指導いただいている三上程子先生の朗読会に行ってきました。読物は太宰治の『饗応夫人』。三上先生のやや甲高く、細く艶めいた声が、「泣くように笑う女」の奥様を熱演され、他人に翻弄されながら落ちぶれてゆく女性…

花野忌

榛名山のふもとに広がる花野、紫色の花が松虫草 9月1日は竹久夢二の忌日です。今秋発売される角川大歳時記で、初めて夢二忌の傍題に「花野忌」が加わりました。それは30年近くにわたり「夢二忌俳句大会」を推進してきた俳人・木暮陶句郎をはじめとする群…