みそさざいの囁き(浅木ノヱの季語のある暮し)

生活の中に詩を、俳句を。季語のある暮しを楽しみます

第28回夢二忌俳句大会

榛名湖畔を望む夢二のアトリエ
榛名山麓の花野   

9月1日は竹久夢二の忌日、花野忌です。毎年この時期になると湖風が、松虫草のむらさきが無性に恋しくなるのが不思議です。

今年は前泊なしの当日参加のみ。湖の風も、日差しもまだまだ残暑の真っ盛りではありましたが、例年になく秋草が咲きそろい、花野の風情を十二分に楽しむことができました。

当日の句会の新企画として開催された10人の選者によるパネルディスカッションは、大変ユニークで聞きごたえがあり、実りの多い贅沢な一日となりました。

第26回夢二俳句大賞で江ノ電沿線新聞社「すみれの会」でご一緒している秋岡ゆうさんが受賞。ゆうさんは俳句をはじめてわずか1年です。本郷にある竹久夢二美術館に足を運び、そのときの第一印象をそのまま作句されたとのこと、「俳句は足でつくる」とはまさにこのことでしょうか。本当によかったです。

来年(2024)は夢二生誕140年、没90年。どんな句会になるか楽しみです。

 

水瓶をこぼるる星や夢二の忌 ななさと紅緒(ノヱ)

 

昨年、第25回夢二俳句大賞の受賞作です。